運行情報

現在、平常通り運行しております。

車両紹介

ゆいレール コンセプト

21世紀にふさわしい、沖縄の持つ豊かな地域性と国際性を活かした車両デザイン

『優』『涼』『景』『清』『軽』の5つのキーワードを元に、シンプルとソフト、簡潔で明快なデザインとしました。

車体構造


構体は、沖縄特有の塩害対策及び車両の軽量化を図るため、全アルミニュウム合金製の溶接構造で、床下ギ装機器はスカートで被い、台車廻りに防音カバー等を設けるなど低騒音化を図っています。

車体デザイン


車体の前面は曲線を配し、滑らかに一円孤でつながる柔らかさを持った先頭形状になっています。沖縄を象徴する色として、首里城の伝統的な本朱塗りの赤を基調としたシンボルカラー赤のラインを配し、黒のラインからグレーヘと色彩を変化させることにより、車体を軽くまた長く見せています。

客室はより多くのお客様に気持ちよく乗っていただくことを目標に

客室デザイン


客室は清涼感あふれる白を基調に窓枠を黒、切妻部イエローとすっきりと明快な色合いで、床はツートンカラーの横じまで車内を広く見せています。

客室構造


客室はより多くのお客様に気持ちよく乗っていただくことを目標に、また車、やバスにないモノレールの魅力、地上10mの軌道上を走り抜ける車窓からの眺望を楽しんでいただこうとロングな窓ガラスとし、座席は運転室うしろの展望席以外はロングシートとし、座席の柄も沖縄伝統の琉球かすりの紋様を取り入れたトウィグワー(小鳥)とバンジョウー(カギ型)を組み合わせたパターンといたしました。

展望席・車椅子スペース


先頭車には、床面を200mm高くしたクロスシートの展望席を配置しました。又各車両に優先席を配置し、編成には一ヶ所車椅子スペースを設けています。

バリアフリー対応


乗降口ドアには「号車・ドア番号」が視覚障害者の方にも分かるように、点字付表示を設けています。
優先席付近の吊革を黄色とし、優先席付近が容易に識別できるようにしています。

車内スペース(新造車)

車内スペースの拡大と袖仕切りの設置

混雑時でもスムーズな乗降ができるよう、ロングシート座席10名掛けに変更(従来車12名掛け)し、ドア横にスペースを設け車内空間を広くいたしました。

車椅子スペース

ドア付近(1ヵ所のみ)には広めの車椅子スペースを設けています。

 

車内案内表示器

横型LCD表示器を採用し、表示方法を工夫することにより、日本語(漢字・かな)、英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語の4カ国語6字体による駅名案内表示に対応し、バリアフリーを向上させました。

ドア開予告灯

耳の不自由なお客様にもドアが開く方向やタイミングが確認できるよう、ドア開予告灯を設置し、バリアフリーを向上させました。

乗務員室

操作性、居住性、全方位性を考慮

乗務員室の各機器はワンマンによるATC手動運転のため、操作性、居住性、前方視認性を考慮して、マスコンハンドル、各種操作スイッチ、表示灯、モニター画面、車両ドア開ボタン、列車無線を機能別に集約して配置しています。

モニタ装置

車内案内表示器の表示制御機能などを追加し、ワンマン運転支援機能の向上を図りました。

主要機器

制御装置

2レベルのVVVFインバータ制御装置を採用。主回路においても高速度遮断器(HB)を各車に、断流器(LB)を各インバータ制御装置に搭載し、冗長性の向上を図りました。

主電動機

フィルタレスの主電動機を採用。車体側への配線ケーブルの接続をコネクタ化として、保守作業時の手間を軽減しました。

補助電源装置(SIV装置)

制御部・インバータ部など主要部分が独立した待機2重系SIV装置を採用し、冗長性の向上を図りました。

ブレーキ制御装置

信頼性はそのままに、限られた床下艤装スペースを有効に使用できるコンパクト型のブレーキ制御装置を採用しました。

電動空気圧縮機

独立したスクロール型圧縮機2台で2重系を構成し、冗長性の向上を図りました。除湿装置など付属装置も一つの筐体に収納し、省スペース化を図りました。

自動放送装置

ワンマン運転の支援として、モニタ装置とインターフェイスを設け、異常時等の案内スポット文(固定文)を放送できるようにしました

過荷重検知装置

従来の車両では、車内の床面積から算出される満員時の荷重が、軌道桁(線路)の荷重制限を超えないよう、座席の配置等により床面積を抑えることで対応しておりました。今回の増備車両では、荷重制限を超えた場合に運転士に知らせる事の出来る過荷重検知装置を搭載することで、車内空間を可能な限り広くし、混雑時にスムーズな乗降が出来るよう配慮しました。

車両デザイン

車両デザインは、従来の車両と同様に、首里城の伝統的な本朱塗りを基調としたシンボルカラー「赤」のラインを配し、車体前面は、曲線で滑らかに柔らかさをもった形状として、沖縄らしさを演出するデザインとしております。

台車

台車は、従来の車両と同様に、2軸ボギー台車構造となっており、主電動機を搭載している「電動台車」と主電動機を搭載していない「付随台車」があり、空気ばねを用いて車体を直接支持するボルスタレス台車となっております。また、各台車には、走行輪タイヤ、水平輪(案内輪及び安定輪)タイヤが装置されております。そのほか台車には、ディスクブレーキ、減速機、集電装置、車体接地装置などが搭載されております。

電動台車

集電装置

車両主要諸元

形式 跨座型モノレール車両
運転方式 ワンマン手動運転
車種 2軸ボギー電動制御客車
編成 2両固定編成(Mc1・Mc2)
最大寸法 長さ:14,700mm(連結面間)
幅 :2,980mm
高さ:5,100mm(全高)3,735mm(軌道面上)
床面高さ 1,080mm(軌道面上)
自重

MC1:27.5t
MC2:27.0t

定員 MC1:85人(内座席27人)
MC2:85人(内座席30人)
加速度 0.97m/S2(3.5km/h/s)
減速度  1.11m/S2(4.0km/h/s)(常用最大)
1.25m/S2(4.5km/h/s)(非常)
最大登坂能力 60‰
最高運転速度 約65km/h(ATC 65信号)
電車線電圧 直流 1500V
台車 鋼板溶接構造2軸ボギーボルスタレス台車(走行輪:窒素ガス入チューブレスタイヤ)
駆動装置 2段減速直角駆動方式 減速比5.68
主電動機 三相かご型誘導電動機(100kW×6台/編成)
制御装置 VVVFインバータ制御装置
制動装置 電気指令式電磁直通空気ブレーキ(回生制動併用)
応荷重装置付、ATC/TD連動
信号方式 車内信号方式(連続誘導制御式自動列車制御装置)
列車検知装置 連続送受信式列車検知装置
列車無線 空間波デジタル無線方式(通話系:半複信、発報系:同報通信)
補助電源装置 静止型インバーター装置 85KVAX2台/編成(待機2重系SIV)
冷房装置 20.3kW(17,500kcal/h) X 2台/両